シマノDURA-ACEが12速化さらなる進化

いよいよシマノが誇るロードコンポーネントの頂点、「DURA-ACE」がフルモデルチェンジを果たす。12速化とセミワイヤレス方式の採用、こだわり抜かれたギア形状による更なる変速スピード向上、コントロール性を増したブレーキとSTIレバー、そしてラインナップを総刷新した3種類のホイール。時代を切り拓き、牽引してきたシマノが放つ新たなるDURA-ACEの詳細を掘り下げる。
12速化とセミワイヤレス化を遂げた第10世代DURA-ACE

1973年にデビューした初代DURA-ACEから数えて実に48年。ツール・ド・フランスを始めとしたグランツールや世界選手権、オリンピック、モニュメントと呼ばれる格式あるクラシックレースといった数々のビッグレース制覇に貢献してきたシマノが、第10世代となるDURA-ACEをデビューさせた。

ツール前哨戦ではチームDSMがプロトタイプを使い、話題を集めた 
ツール・ド・フランスで実戦投入されたC50ホイール(WH-R9200-C50
DURA-ACEのフルモデルチェンジはスポーツバイク界にとってのビッグニュース。今年のツール・ド・フランス前哨戦ではチームDSMによってプロトタイプが運用され、その存在が世界中のファンの知るところになった。ツールでの実戦投入こそなかったものの、限りなく製品版に近い完成度のプロトタイプの姿はデビューが近いことを匂わせており、期待度が最高潮に達する中で今回の発表へと繋がった。
先代となったR9100系デビューからじつに5年。12速化とセミワイヤレスシステムという大きな変革を遂げ、R9200系DURA-ACEはR9100系登場を上回るインパクトと共にベールを脱ぐ。
テーマは「SCIENCE of SPEED」 妥協を許さずさらなる高みへ

記念すべき第10世代DURA-ACEが掲げたテーマは「SCIENCE of SPEED(サイエンス・オブ・スピード)」。「進化した新しいDI2プラットフォーム」、「洗練されたインターフェイス」、「最先端のドライブトレイン」、「ブレーキシステムの強化」、「ロードレーシングホイールの再定義」という5つの柱を軸において開発され、全てにおいて妥協を許さないドライブトレインへと進化したという。
12速化もさることながら、最大の注目点はDI2の変速システムがセミワイヤレス化を遂げたことだろう。STIレバーの変速スイッチとリアディレイラーが無線接続、リアディレイラーとフロントディレイラーはフレーム内蔵バッテリーを介して有線接続されることで、従来のフル有線接続に対して組み付け時の利便性と軽量化を、フル無線接続に対しては充電の利便性と確実な電力供給、そしてシフトパフォーマンス向上といった多くの利点を叶えるに至った。